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介護現場で電子看板を活用 和歌山・湯浅の老人保健施設「ライフケア有田」

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介護現場で電子看板を活用 和歌山・湯浅の老人保健施設「ライフケア有田」

 ■将来はAIで会話も対応

 人材不足が続く介護現場にロボットを導入する動きが広がる。IT関連会社で多機能自動販売機を製造する「ブイシンク」(東京)は、介護士の業務を補助するデジタルサイネージ(電子看板)の開発に取り組んでいる。将来は人工知能(AI)を搭載する予定で、年内の発売を目指す。

 湯浅町の介護老人保健施設「ライフケア有田」では昨年、同社の試作機を設置。46インチの液晶画面に、カラオケ、物忘れチェックなどの項目が表示され、指で触れて選択すると画面のキャラクターが歌ったり話したりする。インターネットを介してコンテンツも随時更新する。

 「高齢者が戸惑うのではないか」との声もあったが、池本英司施設長(60)は「利用者が興味を持ち、自ら触っている光景をよく見かける」と話す。これまでは、職員が認知症予防のクイズの内容を考えたりするのに時間を取られ、大きな負担になっていた。電子看板がレクリエーションを担うことで、業務にも余裕が生まれた。

 リース料や維持費を含め、施設側の負担は月5万円程度。同社の多機能自動販売機は、内蔵カメラで購入者の顔を識別し、性別や年代のデータを収集する。その技術を介護現場に応用した井部孝也社長(60)は「利用者の顔を記憶し会話したり、その人の趣向を理解し好きな音楽を流したりすることもできる」とAIの可能性を強調している。