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【ZOOM東北】宮城発 八木山ベニーランド50周年 思い出彩る「心の故郷」

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 「ヤンヤン ヤヤー 八木山の ベニーランドで でっかい夢が はずむよ はねるよ ころがるよ」-。東北、とりわけ宮城県の人には、すぐ頭に浮かぶテレビCMのメロディー。仙台市に本拠地を置くプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの応援歌にもなった。歌で身近に親しまれてきた遊園地「八木山ベニーランド」(同市太白区)が開園50周年を迎えた。これからも、「心の故郷」を目指すという。(塔野岡剛)

 ◆東北初の本格派

 開園したのは昭和43年4月14日のこと。敷地面積は約30万平方メートル。東北初の本格的な遊園地として、家族連れや学校の遠足、修学旅行など、さまざまな場面で県内外の多くの人々の思い出を彩ってきた。

 開園当時のアトラクション数は14。当時の目玉は「ジャイロタワー」。高さ30メートルの柱に通されたドーナツ型の円盤が回転しながら上下する“絶叫マシン”だった。現在では30のアトラクションが人々を迎える。

 5歳と2歳、2人の孫と来園した同市青葉区の赤松恭子さん(65)が開園当時を思い出す。

 「私が中学生のときにできた。当時、遊園地といえば東京に行かないとなかった。仙台に遊園地ができたという興奮は今でも覚えている。学校を休んで遊びに行ったこともある」

 同園代表を平成19年から務める八木充幸さん(64)は「50年もたったのか、という印象。大手の東京ディズニーランド(千葉県浦安市)やユニバーサルスタジオジャパン(大阪府大阪市)と違い、地域のお客さまに支えられてここまできた」と話す。

 世代を問わず、思い出を胸に足を運ぶ人の姿も。

 休みを利用して来園していた会社員の菅原優子さん(29)、鈴木綾さん(28)、鏡明代さん(27)の3人は、「子供のころから家族で来たり、遠足で来たり…。何度も来たことがある。心のよりどころ」とそろって笑顔を浮かべた。

 昨年、仙台市に移り住み、2歳の長男と初めて来園したという野津麻紀さん(45)は「自然もあってほのぼのとした雰囲気。母親としても子供を安心して遊ばせることができる」と話す。地域密着型の遊園地は初めて訪れた人の心もつかんだ。

 ◆震災休園後に無料開放

 平成23年の東日本大震災では水道、電気の復旧やアトラクションの安全点検などで震災発生から35日間の休園を余儀なくされた。

 そして、営業再開。10日間、園を無料で開放した。「震災で傷ついた人々の心が少しでも安らげばと思っていた」と八木さんは振り返る。

 若い世代をターゲットにしたイベントも積極的に開催している。

 平成19年から始めたというコスプレイベント。人気アニメ、ゲームに登場するキャラクターに扮(ふん)した人々が約300~400人が集う。平成28年からは「BENIコン」と題し、独身男女の出会いの場を提供するイベントも始めた。食事、アトラクション、お笑いライブを楽しむことができ、これまで4回の開催で167組のカップルが誕生したという。

 レジャー施設や娯楽が多様化している昨今。それでも東北の人々は同園に足を運び続けている。

 「身近な遊園地として人々の心の故郷としてこれからもあり続けたい」。八木さんは笑顔で話した。

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