PR

地方 地方

舞鶴引揚記念館に抑留生活体験室など新設 次世代に「記憶」引き継ぐ機能強化

Messenger

 増設整備が行われていた舞鶴引揚記念館(舞鶴市平)が24日のグランドオープンを控え、報道陣に公開された。シベリア抑留の収容所の一部を再現した「抑留生活体験室」、引き揚げ体験者らが描いた絵画を展示する「企画絵画展示室」などを新設。ユネスコの「世界の記憶(世界記憶遺産)」を所蔵する施設として、引き揚げと抑留の記憶を次世代に引き継ぐ機能を強化した。

 同記念館は昭和63年に開館。平成26、27年に第1期整備として事業費3億7千万円かけて、老朽化を解消し、セミナールームの整備や展示室のリニューアルを行った。

 今回の改修は29年7月から、平和学習に適した次世代体験型展示▽「世界の記憶」にふさわしい環境▽来館者の満足度向上-の3点を目標に実施。事業費約3億4千万円をかけて、抑留生活体験室(広さ約47平方メートル)を整備して、新たに同記念館東側に企画絵画展示室(同約156平方メートル)や収蔵庫(同約97平方メートル)を増築した。

 抑留生活体験室は企画展示室を改装し、抑留体験者の手記などをもとに、粗末な板張りのベッドや室内の様子を再現した。ベッドに横たわったり、壁にかけられたカバンや毛布、くつなど抑留者が使っていた道具や衣服など資料に触れることが可能。窓部分はモニターになっており、冬の風景をCG(コンピューターグラフィックス)で映し出す。食料の黒パンの模型をてんびんで公平にわける体験もできる。同記念館は「抑留生活を五官で感じることができる設備とした」という。

 一方、増設された企画絵画展示室は、同記念館が収蔵する約1300点の絵画の活用が目的。若い世代に視覚で引き揚げを感じてもらうため、今後、テーマごとに期間限定で展示を行うという。絵画約1300点は電子化しており、同展示室の壁(縦162センチ、横165センチ)に投影する「映像コーナー」を開設した。

 また、新設された収蔵庫は温度や湿度を管理し、収蔵資料約1万6千点を適切な状態で保管できる。

 24日は午前10時から、グランドオープン記念セレモニーを開催。セレモニーに続き、引き揚げ体験者らが参加するメモリアルトークなどが行われる。

 当日の開館時間は午前9時、無料開放され、先着3千人に記念品が贈られる。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ