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善意のピアノ、被災地に響け 支援の音楽家グループ、東松島で贈呈式

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 東日本大震災で大きな被害を受けた東松島市の赤井小学校で20日、復興を支援する音楽グループが寄贈したグランドピアノの贈呈式が行われ、コンサートが開かれた。「グループWith」は震災以降、石巻市、東松島市など沿岸被災地の小中学校に楽器を贈っている。代表を務めるピアニスト、和泉真弓さん(69)は心のケアも念頭に「子供たちにたくさん弾いてほしい」と願う。

 作曲家の夫が石巻市出身ということもあり、和泉さんは震災直後から、活動拠点の東京を中心に被災地支援のためのチャリティーコンサートを開いてきた。入場無料で、演奏者が「演奏料」を払って出演する仕組み。聴衆に寄付を呼びかけ、募金箱を置いて義援金を集めた。

 被災地では津波で流されて楽器を失った学校もあった。

 和泉さんは「音が優しく、みんなで演奏できる楽器を」と、寄付金をもとにハンドベルを購入。学校の意向に合わせ、これまで、石巻市立門脇小(閉校)や、気仙沼市立大島中などに寄贈してきた。

 昨年3月、赤井小で訪問コンサートを開いた和泉さんは、当時の木村玲子校長が口にした「本格的なクラシックの生演奏を一生に1回しか聞けない子供もいるかもしれない」というひと言が心に残った。

 そんなとき、声楽家の人見共さんから、使われなくなったグランドピアノがあると連絡があった。弦のさびや調律費を捻出するため、昨年12月に都内でコンサートを開いた。約70万円の寄付金が集まり、同24日にクリスマスプレゼントとして同校に寄贈した。

 贈呈式とともに開かれたコンサートでは、絵本の朗読に合わせて和泉さん、人見さんと児童らがピアノの連弾や歌、劇で共演した。「星に願いを」や、シューベルトの歌曲「鱒」など13曲を披露。児童や保護者ら、約200人が聞き入った。

 6年生の山崎瑞葵(みずき)さん(11)は「聞いたことのないコンサートですてきだった」と話した。和泉さんは「学習発表会などでなるべく子供たちに弾いてほしい。地元の演奏会でも使ってもらえれば」と語った。 (千葉元)

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