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堺・上神谷、収穫酒米で酒づくり 定年退職後の男性らプロデュース 地域活性化目指す

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 かつて天照大神(あまてらすおおみかみ)が降臨したとされる堺市南区の上神谷で収穫された酒米を使った日本酒「上神谷」が完成した。プロデュースを手がけたのは、定年退職後のボランティアで知り合った男性3人で、「上神谷地域の活性化につなげたい」と意気込む。日本酒は29日に泉佐野市内で開かれるイベントなどで販売される。 

 上神谷は天照大神が降臨したという伝承から、その名がついたとされる。きれいな水が流れ、昼夜の寒暖差が大きく土壌が粘土質であることなど米作りに適した環境にあり、米どころとして栄えてきた。しかし近年は農家の高齢化などで休耕田が増えていたという。

 近くに住む倉谷修さん(66)が上神谷地域を再び活性化したいと、通常の米より付加価値の高い酒米を栽培して日本酒をつくることを考案。定年退職後に参加した酒づくりのボランティアで知り合った堺市東区の河上良明さん(75)と神戸市東灘区の森脇太郎さん(71)に声をかけ、同地域で無農薬栽培を手がける農家に酒米「山田錦」を栽培することを依頼するとともに、昨年5月には日本酒の販売を手がける会社「上神谷営業」を設立した。

 酒米は通常の米より栽培が難しいとされているが、昨秋には約3400平方メートルの田んぼから約1600キロを無事収穫し、「こんなにとんとん拍子でうまくいくなんてまさに神がかりだ」と倉谷さん。泉佐野市の北庄司酒造に日本酒の醸造を依頼し、3月末に無濾過生原酒「上神谷」を完成させた。

 「通常の日本酒より米の味が強く、きれがある」(同酒造の北庄司貞久代表)という。29日午前10時~午後4時に同酒造敷地内で開かれる「春の酒蔵祭」で販売されるほか、今後上神谷営業でもホームページを立ち上げ、インターネット上で販売する予定。

 倉谷さんらは「最初は自分たちが『おいしいお酒を飲みたい』と思って立ち上がった。日本酒をきっかけに、歴史ある地域の誇りを掘り起こしたい」と話している。1本720ミリリットル入りで、純米酒が2千円、純米吟醸が2500円。問い合わせは、同酒造(電)072・468・0850。(江森梓)

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