PR

地方 地方

【甲信越ある記】出雲崎・良寛記念館 心に染み入るユニークな遺墨

「良寛像」(1830年)。亡くなる半年前、柏崎生まれの宮川禄斎が良寛本人を見て描いたという。ほおが病のためこけている
Messenger

 越後の出雲崎に生まれた江戸時代後期の禅僧、良寛(1758~1831年)といえば、子供たちと遊ぶのが好きな和尚というイメージが強い。てまりを懐にいつも忍ばせ、その技は「並ぶものがいない」と自認するほどの名人だったという。子供たちとのかくれんぼでは、日が暮れて誰もいなくなった後も隠れ続けたといった逸話も残る。親しみを込め、県内では「良寛さん」と呼ばれることが多い。

 良寛記念館は、生誕200年を記念して町民から寄付を集め、昭和40年に生家ゆかりの丘の上に建てられた。詩人、歌人、書家としても知られる良寛の遺墨など約60点を所蔵。5年前、財団法人から出雲崎町に運営が移されている。

 「来館者は、かつて教科書で良寛さんのことを学んだ60代以上の人がほとんど。良寛さんを知らない若い人も増えているので、ぜひ足を運んでほしいですね」。永寶卓(ながとみ・たかし)館長(44)はにこやかな笑顔で語る。

 展示室は、受付がある建物と回廊で結ばれている。入館後に一度外に出ることで、見学者に気持ちを切り替えてもらうためという。鉄筋コンクリートの切り妻造で、周囲の自然に溶けこんでいる。文化勲章を受章した金沢市出身の建築家、谷口吉郎氏が手掛けた和風の記念館は2年前、国の登録有形文化財に指定された。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ