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ふるさとの魅力に気付いて 大洗舞台の小説執筆・矢御あやせさん

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 大洗町を舞台にした小説「大洗おもてなし会議(ミーティング) 四十七位の港町にて」(マイナビ出版ファン文庫)が全国の書店などで販売されている。作者は水戸市在住の作家、矢御(やお)あやせさん(30)。同町に住む主人公が、他者との交流を通じて大洗の魅力を再発見していく物語で、同町の名所や名物が随所に登場することもあり、県内を中心に共感を呼んでいる。(上村茉由)

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 主人公の皆川涼子は、祖母が切り盛りする民宿を継ぐことを夢見ているが、自分にも、“魅力度最下位”の地元にも誇りが持てずにいる。悩む涼子だったが、東京から来た男性医師との出会いをきっかけに、夢に向かって進み始める。

 「自己肯定の物語。自分やふるさとの、忘れてしまったいいところを思い出してほしい」と矢御さんは語る。

 企画が動き出したのは昨年4月。矢御さんは当初、地元の水戸市を舞台にすることも考えたが、「うまく書ける自信がなかった。近すぎると良さが見えないから、少し離れた場所がよかった」と、釣り好きの父についてよく訪れていた大洗町に焦点を当てた。

 取材のため、多いときは週に3回、大洗町の観光名所や商店街などを訪れ、地元の人々と交流した。「大洗の人は親切で協力的。取材するうちにどんどん大洗を好きになった」と振り返る。昨年9月に執筆を開始し、約半年かけて書き上げた。

 矢御さんの作家デビューは昨年4月。企業などで働きながらインターネット上の小説投稿サイトで連載していた作品が人気を集め、書籍として出版された。今回が2作目となる。

 もともとはテレビドラマなどの脚本家を目指していた。NHK連続テレビ小説「花子とアン」などを手がけた人気脚本家の中園ミホさんに憧れ、大学生時代は専門のスクールにも通った。縁あって小説でデビューしたが、「いつかは脚本も」と夢見る。

 すでに続編も考えている。「作家としてはまだまだ駆け出し。もっと勉強して、読んで前向きな気持ちになれる話を書きたい」と意気込んでいる。

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