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江戸時代のハイテク からくり人形のスゴ技「機巧図彙(からくりずい)」を基に復元

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江戸時代のハイテク からくり人形のスゴ技「機巧図彙(からくりずい)」を基に復元

からくり人形の部品をやすりで丁寧に仕上げていく半屋弘蔵さん=栃木県栃木市岩舟町静戸 からくり人形の部品をやすりで丁寧に仕上げていく半屋弘蔵さん=栃木県栃木市岩舟町静戸

 江戸時代のハイテク、「からくり人形」がとちぎ山車(だし)会館(栃木県栃木市万町)に展示されている。人形の復元や実際に動かす実演を手がけている、からくり人形師、半屋弘蔵さん(65)=本名・山本弘、同市=が今年2月に同市観光協会に寄贈し、19年ぶりに栃木県を対象とするJRグループの大型誘客事業、4~6月のデスティネーションキャンペーン(DC)を前に3月下旬から展示。5月初めまでの日曜には、同館前で半屋さんによる人形の実演も披露されている。

 半屋さんは「栃木市の良さを知ってもらう機会になれば。DCはその第一歩。おもてなしがうまくいけば、期間中だけでなく、さらに観光客が増える」と期待を込める。

 寄贈した人形は、江戸時代の書物「機巧図彙(からくりずい)」を基に制作した。茶碗(ちゃわん)を運び、往復する「茶運び人形」、とんぼ返りをして段を下りる「段返り人形」、箱を持ち上げるたびに中の品物が変わる手品をする「品玉(しなだま)人形」、鼓と笛を鳴らす「鼓笛児童」の4体。復元制作できる人形師は全国で数人とみられ、半屋さんは1体の復元に数カ月~半年かける。

 「魂の技術」。半屋さんがこう表現する復元作業。細かい部品を精密に組み合わせ、ぜんまいで動く仕組みだ。歯車の溝など細かい部分はやすりを使い、丁寧に仕上げる。部品は木製。温度や湿度の変化による、微妙な膨張や収縮に対応、動くようにしなければならない。「愛情を込めてやっている」

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