PR

地方 地方

元松島町副町長に兵庫の団体が感謝状 震災ボランティアの絆固く

Messenger

 東日本大震災の発生直後、多くの被災自治体が混乱をきたすなか、いち早く兵庫県のボランティアを松島町に受け入れ、他の自治体につなぐなど調整に奔走、その後も7年余りにわたりアドバイスなどを行ってきたとして、兵庫県の災害ボランティア支援拠点「ひょうごボランタリープラザ」(同県社会福祉協議会が運営)が宮城県社会福祉協議会監事に就任した前県教委教育次長、西村晃一氏(60)に、感謝状を贈った。 

仙台市青葉区の県社協事務所で今月6日、感謝状を手渡した同プラザの高橋守雄所長(69)は、西村氏とともに震災当時の支援の様子を振り返った。

 ◆受け入れを即断

 震災発生から6日後の平成23年3月17日。県から出向し松島町副町長を務めていた西村氏のもとに、ボランティアバスを受け入れてくれないかと同プラザから電話があった。「津波被害があった沿岸自治体は連絡がつかなかったり、断られたりする状態」(高橋所長)。だが、西村氏はすぐに受け入れを決断した。

 その裏には阪神大震災でのボランティアや中越地震で応援職員として派遣された新潟県長岡市の避難所運営といった体験があった。

 「ボランティアは寝場所が準備できなくても覚悟ができていると思う。それより気持ちを大事にしてあげたい」(西村氏)

 翌日到着したバス4台には医師、看護師、鍼灸(しんきゅう)師など兵庫県先遣隊の専門家ボランティアらが乗車。東松島市など他自治体に行ってもらう調整にも動いた。

 ボランティアバスは現在も学生や県民らを乗せて、東日本大震災の被災3県に月2、3回程度訪れている。これまでに計425回、547台の大型バスが約1万3千人のボランティアを運んだ。

 西村氏も7年余りにわたって受け入れ先のキーパーソンを紹介したり、被災当時の話を兵庫県の若者にするなど絆を保っている。

 ◆縁を大事に

 同プラザが募集すると、ボランティアバスはすぐに定員に達するほどの人気。高橋所長は「今の高校生ら若者は阪神大震災の話を大人から聞くものの、実際の現場は見ておらず、モヤモヤしている。百聞は一見にしかず」と話す。

 ボランティアの支援も「ハードからハート」(高橋所長)に変化した。今年3月11日には兵庫県の若者らがバスで名取市の仮設住宅を訪ね、入居者らと追悼の竹灯籠をともした。

 西村氏は「県内にボランティア精神を息づかせたい。宮城も世界に支援を広げたい」。そして「7年前にできた縁を今後も大事にしていきたい」と語った。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ