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志賀直哉偲ぶ弔文見つかる 画家・熊谷守一から未亡人あて 親交示す資料、奈良学園に寄贈

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 文豪、志賀直哉(1883~1971年)が亡くなった際に親交のあった画家、熊谷守一(くまがい・もりかず)(1880~1977年)が直哉の妻に宛てた弔文が書かれた手紙が見つかり、直哉の次男、直吉さんから旧居(奈良市)を所有する学校法人・奈良学園(本部、三郷町)に10日、寄贈された。直哉への心情や2人の交流をうかがわせる貴重な資料という。

 熊谷守一は、色や形を単純化した独自の画風で知られた画家。自由な創作を続け、長きにわたって自宅で過ごした生活ぶりやその風貌から「画壇の仙人」とも呼ばれた。直哉とは若いころから親交があったといい、直哉の日記には「熊谷という人印象よき人なり」といった記述もある。

 弔文は直哉が他界した約1カ月後、東京の家に住んでいた妻、康子さんに宛てられた手紙。和紙に毛筆で「御他界の由まことに淋しい限りで御座います 故人の御冥福を御祈りいたします」と書かれている。直哉が東京に家を新築した際、熊谷守一が「直哉居」と書いて贈った扁額(へんがく)も旧居に寄贈されている。

 呉谷充利・相愛大名誉教授は「弔文は心情が伝わってくる資料。熊谷守一と志賀直哉には共通する精神性がうかがえ、直哉の文学の普遍性も感じさせる」と説明。奈良学園側は「大変貴重なものとして扱わせていただく」としている。

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