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下関の名所・千年の巨木、枯死の危機

国の天然記念物「川棚のクスの森」
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 樹齢1千年以上とされ、国の天然記念物にもなっている山口県下関市の巨木「川棚のクスの森」が、枯死の危機にひんしている。県ゆかりの俳人、種田山頭火が俳句に詠んだ名所で、地元ボランティア団体は「かつての姿を取り戻してほしい」と再生に向けた募金活動に取り組んだ。

 森というが、1本のクスノキだ。高さ約27メートル、枝葉が東西約58メートル、南北約53メートルに広がる。枝葉をたたえた様子が森のように見え、この名が付いた。パワースポットとしても人気だが、現在はほとんどの葉が枯れ落ちた状態となっている。

 異変が表れたのは昨年7月中旬ごろ。「川棚温泉観光ボランティアガイドの会」代表の小田紘幸氏(72)が枯れた葉に気付き、それから約2カ月で一気に葉が落ちた。樹木医が調べたところ、根の一部が腐っていた。地中の酸素不足などが原因とみられる。

 同会は樹勢回復に向けた募金を呼び掛け、昨年10月から今年2月末までに約40万円が集まった。クスの森を管理する下関市教育委員会に全額寄付する。

 小田氏は「生命力がみなぎる姿に感動して涙を流す人もいた。再生を願いたい」と話した。

 現在は付近の地面に空けた穴から土壌に空気を送り込む「エアレーション」の処置が施されている。市教委によると、6月ごろに樹木医が状態を調査して、対応を検討する。

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