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唐招提寺の歴史語る部材調査報告書奉納

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 唐招提寺(奈良市)で明治時代以降に施された建造物修理に伴い、取り換えられた古代~近代の部材をまとめた調査報告書が発行され、仏前に6日、奉納された。また、調査に尽力し、昨年12月に亡くなった元県文化財保存事務所出張所主任、植田哲司さん=享年(68)=をしのび、追悼法要も営まれた。

 唐招提寺には多量の部材が保管されているが、どのような部材がどの程度残っているかは長く不明のままだった。このため、約10年に及んだ金堂(国宝)の平成大修理を指揮した植田さんに調査を依頼。平成24年1月~25年4月に実測や写真撮影などが行われた。

 植田さんは県教委に入って以来、多くの文化財建造物の保存修理に従事。退職後に唐招提寺の部材調査を引き受けたが、編集作業が校正に入った昨年12月、交通事故で亡くなった。

 報告書の奉納式と植田さんら文化財関係物故者の追悼法要は金堂であり、遺族や関係者らが参列。仏前で僧侶らが読経し、功績をたたえた。

 唐招提寺の西山明彦長老は植田さんについて「とにかくまじめで、統率力があり、ひょうひょうとしておられた。今回、報告書が完成し、ありがたく思う」。ともに金堂の修理に携わった県文化財保存事務所の田中泉事業係長は「文化財修理を生涯の仕事として真剣に取り組んでおられた。仕事では厳しい方だった」と故人をしのんだ。

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