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山陰最古の「旧美歎水源地水道施設」の修理完了、8日から公開

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 山陰地方で最初に建設された近代水道施設で、国の重要文化財に指定されている「旧美歎(みたに)水源地水道施設」(鳥取市国府町)の保存修理工事が完了、8日から一般公開される。

 同施設は大正4年に完成。広さ約15・9ヘクタールの谷間に貯水池や堰堤(えんてい)、5つの濾過(ろか)池、量水器室などを配置している。砂利・砂を敷き詰めた一辺約22~26メートルの四角い濾過池に水を張って濾過する緩速濾過方式で、昭和53年、新たな水源地の建設により供用をやめるまで、鳥取市の中心部に水を供給した。

 山陰最古の水道施設の全容が残り歴史的に価値が高いことから、鳥取市教委が平成25年に本格的な文化財保存修理に着手。5号濾過池を増設した昭和4年頃の姿を目指して復旧した。

 濾過池への水の流入量を制御するバルブの上屋「制水井(せいすいせい)上屋」は、外壁に複雑な意匠が施されているが、ひび割れやはがれが目立つ状態だった。セメントを注入し、外部をクリーム色に塗って当初の姿に戻した。

 ただ、建造物の多くが、大正から昭和初めの工業製品でできていることなどから、復旧には苦労が多かったという。

 セメントを組成から調べた他、現在では入手困難な真鍮(しんちゅう)製のマイナスねじを全国で探したりした。「事務所前人道橋(じんどうきょう)」の修理では、建築当時の材料を保存するため、指定文化財の橋梁(きょうりょう)の修理では全国で初めて、橋をそのまま川岸へ水平移動する「曳家(ひきや)」も行った。

 8日は午前11時半から同施設を公開。午後1時半からは祝賀式典があり、テープカットや現地案内などが行われる。10月中旬にはガイダンス施設の展示も完成し、グランドオープンを予定している。

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