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世界遺産候補・奄美で「ノネコ管理計画」

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世界遺産候補・奄美で「ノネコ管理計画」

 世界自然遺産の登録審査を今夏に控える鹿児島県・奄美大島で、捨て猫などが野生化した「ノネコ」が希少生物を捕食するのを防ぐための管理計画を、環境省と地元自治体が公表した。関係機関の役割分担を明確にし、被害が大きい地域を優先して実行に移す。

 計画によれば、生息状況をセンサーカメラなどで観測し捕獲するのを、環境省が担当する。捕獲した個体は、鹿児島県が整備した施設に一時収容する。島の5市町村が中心となって飼い主を探し、見つからなければ安楽死させる。被害の実情や適正な飼い方を啓発する活動は、関係機関が連携して展開する。

 鹿児島県によると、現在の奄美大島には600~1200匹のノネコが生息しているとみられる。国の特別天然記念物で絶滅危惧種のアマミノクロウサギといった希少種が捕食されており、遺産登録に向けた大きな課題となっている。

 そのため島の5市町村はノネコを増やさないよう、飼い猫の登録や繁殖制限を条例などで義務づけている。鹿児島県自然保護課は「計画をもとに減らし、生態系保全に努める」としている。

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は、6月24日から7月4日に中東バーレーンで世界遺産委員会を開催。日本政府が推薦した「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の登録の可否を最終審査する。