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長野県立大、1期生247人門出の入寮 学長祝辞「夢に向かう第一歩」

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長野県立大、1期生247人門出の入寮 学長祝辞「夢に向かう第一歩」

 1日に開学した長野県立大学は5日、長野市の同大後町キャンパスにある学生寮「象(ぞう)山(ざん)寮」で学生の受け入れを行い、第1期生となる1年生247人全員が入寮の手続きを済ませた。県立大の理念は「グローバルな視野を持ち、地域に貢献できるリーダーの輩出」。学生たちは、大きな夢と希望を胸にキャンパスライフの幕を切った。(太田浩信)

 大学に進学する県内の高校生らが県外に流出する割合は83・9%(平成29年度)で全国6位。このため、県立大には、優秀な人材を県内にとどめたい地元経済界の期待も大きい。県立大事務局によると、初年度の入学者は、県内出身者143人(構成比58%)に対し、県外出身者が104人(同42%)。同事務局は、他の公立大では県内と県外の比率が約5割ずつだと指摘した上で、「県内出身者の割合は高い」と説明する。

 この日は午前9時の手続き開始前から、象山寮前には引っ越しの荷物を積んだ保護者の車列ができた。早速、部屋に荷物を運び込んだ健康発達学部食健康学科の宮崎明日香さん(18)=池田町出身=は「目指していたので、入学できて本当にうれしい。地元で学べるのはありがたい」と話し、県内に高等教育の新しい受け皿ができたと評価。「食の面から地元のために働きたい」と抱負を語った。

 群馬県高崎市から同学科に進む静野天音(あまね)さん(18)は「管理栄養士になりたくて進学先を調べた結果、県立大でしか学べない授業があり、進学を決めた」という。合格した東京の大学を蹴って県立大に入学したほどだ。「英語教育に力を入れているので留学も楽しみ」。

 地域リーダーの輩出を目指したカリキュラムを導入しているのも県立大の特徴だ。グローバルマネジメント学部の征矢将虎(しょうご)さん(18)=箕輪町出身=は、農業高校で野菜の地域循環をテーマにしたプロジェクトに携わったといい、「地元だけではなく、世界にも県内の野菜を流通させる仕組みをつくりたい」と目を輝かせた。

 その後行われた入寮式では、金田一真澄学長が「君たちはきょうから自宅を離れ、夢に向かう第一歩を踏み出す。寮という舞台で輝ける青春の日々を過ごしてほしい」と述べ、県立大の最初の歴史を刻む学生たちを温かく迎えた。