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二十世紀梨の親木に授粉 樹齢115歳、一輪一輪丁寧に 鳥取

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二十世紀梨の親木に授粉 樹齢115歳、一輪一輪丁寧に 鳥取

 梨の花が満開の時期を迎え、鳥取県の二十世紀梨栽培の始まりとなった鳥取市桂見の「『二十世紀』ナシ親木」で5日、地元住民らによる授粉作業が行われた。

 親木は明治37年、同地で果樹栽培をしていた北脇永治氏が千葉県から導入。当初10本あったが現在3本が残り、樹齢115歳になる。この木の枝が果樹園に供給され、県下で二十世紀梨の栽培が普及した。親木は昭和60年、県の天然記念物に指定されている。

 授粉作業には、地元住民らで組織した「二十世紀梨の親木を守る会」会員ら約20人が参加。今年は春先が高温で、例年より10日~2週間早く開花した。親木を管理する鳥取二十世紀梨記念館の村田謙司参事が、筆でめしべに花粉を付ける方法を説明後、会員らは鈴なりに咲いた白い花の間に散らばり、一輪一輪に丁寧に授粉していた。

 親木の梨は9月に収穫され、同館で長寿梨として販売される。

 授粉作業をした同市の中原幸子さん(65)は「千葉県から来た親木の歴史に興味がわき、参加した。大きく実ってほしい」と話していた。