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国宝の仏像3体、輝き新た 河内長野の天野山金剛寺、「金堂」修理完了祝い特別拝観

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 南北朝時代の武将・楠木正成ゆかりの天野山金剛寺(大阪府河内長野市)で、本尊・木造大日如来坐像を含む新しく国宝に指定された仏像の特別拝観が行われている。本堂にあたる「金堂」の修理が終わったことなどを祝う行事に合わせた取り組みで、歴史を重ねた3体を一目見ようと、境内には多くの人らが訪れている。午前9時から午後4時半で18日まで。

 天野山金剛寺は奈良時代の天平年間(729~749年)、僧・行基(ぎょうき)が聖武天皇の勅願(ちょくがん)で開基したと伝わる。弘法大師・空海が密教修練に励んだとされ、南北朝時代は、正成が何度も戦勝祈願を依頼したほか、足利尊氏と弟・直義(ただよし)の内紛から北朝と南朝の両天皇家が一時期、同居していたことも。また、明治時代の初めまで高野山(和歌山県)が女人禁制だった中、女性の参拝を許していたため「女人高野」とも呼ばれた。

 金剛寺では平成21年度から約300年ぶりの大規模改修「平成大修理」が始まり、境内の多宝塔や鐘楼では屋根のふき替えなどが、金堂は解体を含む修復作業が進められた。

 また、府外で修理や調査が行われていた本尊と脇を守る木造不動明王坐像、木造降三世明王坐像の3体についても、不動明王坐像が仏師・快慶の高弟、行快の作であることや、天福2(1234)年の完成と判明。3体がそろうまで約50年の歳月がかかっていたことなどもわかり、国宝に指定された。

 特別拝観は金堂などの修理完了と3体の帰還を祝い、先月、同寺で営まれた「落慶法要」に合わせて開かれている。仏教美術に興味があるという会社員、中谷訓子(さとこ)さん(36)=河内長野市=は「(3体が)国宝になったので訪れました。『厳かな雰囲気』を実感した思いです」。落慶法要の日に寺を訪れた無職、横山豊さん(72)=同=も「河内長野市に国宝が増えるのは喜ばしいこと。市民として誇りに思う」と語った。

 問い合わせは同寺(電)0721・52・2046。

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