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佐原の町並み全体が旅館 歴史ある商家・料亭など活用 千葉

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 香取市佐原地区で、古民家などを改修した複合宿泊施設「佐原商家町ホテル NIPPONIA(ニッポニア)」が30日、本格開業した。歴史ある商家や蔵などの建物にそれぞれフロント、部屋などの役割を分担させ、町並み全体をホテルに見立てる「分散型旅館」というコンセプトで立ち上げられた、新スタイルの宿泊拠点。佐原の観光活性化や空き店舗活用など地域振興効果への期待が膨らむ。

 同市や京葉銀行、佐原信用金庫など官民6者で設立した株式会社ニッポニアサワラ(同市佐原イ)が事業主体。宿泊施設の運営は、歴史的建造物の利活用を手がけるバリューマネジメント(大阪市)が行う。

 国の重要伝統的建造物群保存地区にある、江戸後期から昭和初期に建てられた商家や料亭など3棟を改修した。客室は定員4~6人の4室。うち1室は1棟丸貸しで、宿泊費は1泊2食付きで1人約3万円から。

 ホテルの“フロント”を担当するのは、佐原地区中心部を流れる小野川に架かる忠敬橋たもとにある創業160年超の老舗「中村屋商店」。安政2(1855)年に建てられた商家のおもむきを残しながら、店内をホテルのロビーラウンジに改装した。宿泊客はここでチェックインし、徒歩2~6分の場所にある客室棟の鍵を受け取る。

 居住スペースだった中村屋の2階は、和室ながら本格フレンチを味わえるレストランに。土産物を売っていた店舗部分は、隣接する3階建ての蔵に移した。5代目店主の並木潤一郎さん(71)は「まちの活性化のため利用してもらえるのが一番」と、店舗部分を10年間、ニッポニアサワラに無償貸与したという。

 運営会社によると、今秋に1棟5室を増やす計画。成田空港からの訪日外国人客誘致も狙う。担当者は「佐原は都心や空港からのアクセスの良さもあり、日帰り客が多い。この町に“泊まる価値”を作り出し、宿泊を目的に訪れる場所にできれば」と話している。予約、問い合わせは(電)0120・210・289。

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