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日本の馬の古来の姿に触れる 5月、賀茂神社近くに牧場 滋賀

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 ■乗馬体験、和式馬術の技術研究も

 日本在来種の馬を育てる牧場が5月、「馬の聖地」と呼ばれる近江八幡市加茂町の賀茂神社近くに開設される。生息数が少ない在来種を扱う牧場は全国でも珍しいといい、乗馬体験や流鏑馬(やぶさめ)スクールを行うほか、和式馬術の技術研究や継承を目指す。

 賀茂神社周辺には、天智天皇が日本で初めて馬の国営牧場を設けたという日本書紀の記述などが残る。それらの縁から、賀茂神社では古式にのっとった競馬行事「足伏走馬(あしふせそうめ)」など馬にまつわる神事が数多く残り、馬ゆかりの神社として知られている。

 今回、牧場計画を進めているのが、在来種を育成する紅葉台(こうようだい)木曽馬牧場(山梨県鳴沢村)の職員だった磯部育実さん(33)。磯部さんは同牧場勤務のかたわら、同県の和式馬術の愛好家団体「甲州和式馬術探求会」にも所属し、技術を磨いてきた。

 5年前から賀茂神社に出張し、和式馬術の練習会も開いてきた。その中で参加者から聞いたのが「関西にも練習の場がほしい」という声。磯部さんは滋賀で愛好団体「江州御猟野(ごうしゅうみかりの)和式馬術探求会」を立ち上げ。その拠点となる牧場を馬ゆかりの賀茂神社付近に開くことに決めた。

 牧場予定地は賀茂神社の北東約200メートルにある竹林などを借りる。約1250平方メートルを牧場に整備。馬は北海道和種3頭と、北海道和種、木曽馬の混血1頭を紅葉台木曽馬牧場から借り受ける。昨年末には近江八幡市に移住し、竹林を自ら伐採するなどして準備を進めている。牧場は「日本の馬 御猟野乃杜(みかりののもり)牧場」と名付けるという。

 計画では、乗馬体験やレッスン、流鏑馬スクールを行う予定。乗馬の未経験者から経験者まで幅広く受け付ける。磯部さんによると、在来種は西洋の大型馬に比べると小柄だが、穏やかで人に慣れやすく、扱いやすいという。

 磯部さんは「在来種を知らない人も多く、日本の馬の優れたところを伝えたい。日本古来の姿を残す馬たちと気軽に触れ合える場にしたい」と意気込む。将来は在来種を繁殖させ、和式馬術の研究、伝承の拠点にもしたい考えだ。

 賀茂神社の岡田能正禰宜(ねぎ)(50)は「馬ゆかりのこの地で馬を飼うことは夢だった。多くの方に馬に触れ合いに来てほしい」と喜ぶ。牧場と連携した行事なども検討するという。

 問い合わせは御猟野乃杜牧場(mikarinobokujo@gmail.com)。

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