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八代・荒瀬ダムを完全撤去 国内初、清流生かし再生へ

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 熊本県が平成24年から続けてきた八代市の県営荒瀬ダム(長さ約210メートル、高さ約25メートル)の撤去作業が完了し、同ダム近くで27日、県主催の式典が開かれた。県などによると、ダム本体を完全に撤去し自然の状態に戻したのは国内で初めてという。

 ダムがあった球磨川の流域では、清流を活用した地域おこしの動きが始まっている。県はダムがあったことを後世に伝えようと、右岸の堤体の一部を遺構として残し、両岸に展望スペースを設置した。撤去の総事業費は約84億円を見込む。

 熊本県によると荒瀬ダムは昭和30年に県が建設した発電専用ダムで、洪水調節機能はない。完成後も度々、水害が起きた。

 老朽化や川の水質悪化などで、平成14年に潮谷義子前知事が撤去を表明した。蒲島郁夫知事は一時、存続方針を示したが、22年に撤去に転じ水門を開放した。24年9月に撤去が始まり、今月20日に展望スペースの整備を終え、作業が完了した。ダムの約2キロ下流に設置していた藤本発電所の最大出力は1万8200キロワットで、年間供給電力は一般家庭約2万世帯の1年間の使用量に相当した。

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