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鹿児島県、世界遺産へ自然歩道整備 奄美など取り組み報告

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鹿児島県、世界遺産へ自然歩道整備 奄美など取り組み報告

「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向け意見交換する関係者 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向け意見交換する関係者

 世界自然遺産の登録審査を今夏に控えた「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄)をめぐり、地元自治体などの関係機関は26日、今後の準備や課題について那覇市で意見交換した。自治体は、自然歩道や観光ガイド制度の整備を報告した。

 鹿児島県は、奄美大島と徳之島を含む五つの島で自然歩道を整えたり、マップ作りや標識の設置を進めたりしていると報告した。

 沖縄県は、本島北部で観光ガイドの認定を厳しくして資源保護につなげる考えを示した。

 沖縄県はこのほか、昨年秋に西表島で実施した住民アンケートで、回答者の計約4割が遺産登録を「全く望ましくない」「望ましくない」と答えたと明らかにした。「大変望ましい」「望ましい」は、3割弱にとどまったという。

 一方、国などは23日、環境保全策を話し合う会合を、鹿児島県天城町で開いた。国は、候補地でアマミノクロウサギといった希少生物の生息数などを定期的に調査する計画の素案を提示。有識者らの意見を踏まえて平成30年度中の策定を目指す考えを示した。

 素案に対し有識者からは、希少種の絶滅の恐れを減らすなどの具体的な目標を計画に盛り込むべきだ、との注文が付いた。

 鹿児島県は、奄美大島の林道で行った車両規制実験で、ガイド同行の下で候補地に立ち入るよう来訪者に求めたことを報告。会合の参加者からは「入園料を取って林道に監視員を置いてはどうか」といった意見も出た。