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米子水鳥公園飛来のヘラサギは3羽 しわで入れ替わり判明

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米子水鳥公園飛来のヘラサギは3羽 しわで入れ替わり判明

 鳥取県米子市の米子水鳥公園で今季、「1羽が越冬している」と認識されていたヘラサギが、実際には3羽が入れ替わり飛来していたことが、公園の調査で分かった。越冬期に飛来した全ヘラサギの個体識別に成功したのは、同公園では初めて。

 今シーズンの公園では、昨年11月1日に飛来したヘラサギ1羽がそのまま継続して越冬していると推測していた。これまでも同時に複数のヘラサギを観察した例はなく、通常は日中、中海などで餌を探し、夜になると公園で過ごすという単独行動を取っているとみていた。このため今季も、夕方に公園へ帰ってきたヘラサギを同一個体と認識し、「入れ替わり」は想定外だった。

 ヘラサギの成鳥は、しゃもじ状のくちばしにあるしわのパターンがそれぞれ異なる。このしわが近年、標識のないヘラサギの個体識別に有効であることが知られるようになった。記録用にヘラサギを撮影した桐原佳介主任指導員がその写真を整理中、しわの違いに気づき、改めて昨年11月から今年3月11日までに撮影した写真を精査した。

 その結果、しわが3パターンあることを確認。1羽が飛来し、滞在していたと考えていたが、実際には3羽が入れ替わり飛来していたと結論付けた。3個体目は、1月3日から現在まで同公園に滞在中だ。

 「驚きの結果だった」と桐原主任指導員。過去の写真から同一個体が連続して飛来していないかなどを調べている。

 ヘラサギは中国中部などで繁殖し、日本には越冬で約20羽しか飛来しない珍鳥。同公園には過去20年間、毎年1羽程度が訪れているが、今後の調べで複数個体の飛来が確認できる可能性もある。