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【♯東北でよかった】震災の伝承少しずつ 宮城

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 この春、開校する閖上小中学校。閖上小の児童が東日本大震災で被災後、間借りして学んできた不二が丘小から新校舎に引っ越すことになり、先月開催された「お別れ会」を取材した。

 入学式など、さまざまな場面で使ってきた体育館を感謝の気持ちを込めて掃除した同校の児童。一生懸命床の拭き掃除をしていた1年の男の子に話しかけた。

 「縄跳びをしたことが楽しかった。これから算数の勉強を頑張りたい」。名前はまだ漢字で書けない。ノートを差し出すと、ひらがなでフルネームを書いた。カメラを向けると恥ずかしそうに、友達のところに走り去った。

 これからの新しい学校生活に思いを馳せ、楽しそうにしている姿を見ていると、震災のことが頭から離れてしまいそうになる。

 被災地を訪ねると、風化を懸念する声を聞く。

 あの1年生の男の子に、どれだけ被災地で過ごした記憶が残るだろう。けれど、新校舎に移って、学年が上がり、進学し、職に就き…。

 そんなとき、ふと「小学1年のとき、校舎を変わったな」と、学び舎を思い出してほしい。きっと閖上の風景がよみがえる。漢字の読み書きが少しずつできるようになるのと同じ。震災の伝承も少しずつなのだろう。(塔野岡剛)

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