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出雲独特「石棺式石室」に迫る 象嵌文様の大刀鐔を初公開 島根・風土記の丘

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 古墳時代後期(6世紀後半)の築造とみられる松江市の「古天神(ふるてんじん)古墳」から出土した鉄製大刀の鐔(つば)などに象嵌(ぞうがん)文様が施されているのが見つかり、同市の県立八雲立つ風土記の丘展示学習館で公開されている。

 古天神古墳は、全長27メートルの前方後方墳。この地域独特の形式とされる「出雲型石棺式石室」を持つ古墳としては、最も古い時期に築かれたものとされる。

 島根大法文学部・考古学研究室が平成24年、同古墳の出土遺物を実測していた際、鐔に象嵌があるのを確認。研ぎ出し作業などを経て、銀象嵌によるハート形の文様が浮かび上がった。この形は、羽を広げた鳳凰(ほうおう)の文様が変容したものとみられる。

 会場では、古天神古墳と同様に石棺式石室を持つ松江市の古墳「西宗寺(さいしゅうじ)古墳」も紹介。こちらは、石棺式石室を持つ古墳としては最も新しい時期の古墳時代末期(7世紀前半)の築造とみられる。

 出雲型石棺式石室は横穴式石室の一種。棺を納める「玄室」の壁や天井などがすべて切石で、入り口をくり抜き、天井の外面を家形に作るなどの特徴がある。この石室の成立期と終末期に当たる2つの古墳を取り上げることで、当地独特の古墳文化が俯瞰(ふかん)できる。

 展示された66点は、いずれも両古墳の出土遺物。東京国立博物館所蔵のレプリカを除き、ほぼすべて保存修復を終えた初公開資料で構成されている。

 5月13日まで。入館料は大人200円、大学生100円。今月17日午後1時半から、「黄泉国(よみのくに)訪問譚(たん)と古墳時代出雲の葬制」と題したシンポジウムがある。申し込み不要、参加無料。

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