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在来線高架切り替え、JR熊本駅周辺開発へ一歩 商業施設「肥後よかモン市場」も

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 熊本市中心部で、熊本県が進めてきたJR鹿児島線と豊肥線の連続立体交差(高架化)事業が完了し、17日に切り替えられる。JR九州は合わせて、高架下に商業施設「肥後よかモン市場」をオープン。今後、熊本駅ビル(平成33年春の開業予定)の建設が始まる。熊本の玄関口が様変わりする。(谷田智恒)

 県は13年度から、都市機能向上を目指し、熊本駅周辺計6キロ区間の高架化事業に取り組んできた。このうち27年3月に、大半の高架化が完了し、13カ所の踏切がなくなった。

 周辺の交通状況は大きく改善した。特に、混雑時に最長600メートルもの渋滞が発生していた「本妙寺踏切」では、渋滞が解消され、安全安心な環境が実現したという。

 県は今回、残った鹿児島線下り2キロと、豊肥線1キロの計3キロ区間で、高架化を終えた。16日の鉄道営業終了後に、線路を全て切り替え、17日の始発から高架橋を利用する。この結果、新たに2カ所の踏切がなくなる。17日には県と市、JR九州が高架開業記念式典も開催する。

 蒲島郁夫知事は1月の記者会見で「都市交通の円滑化だけでなく、周辺住民の利便性の向上や、高架下スペースの有効利用による地域活性化も期待できる。県としては引き続き、陸の玄関口となる熊本駅の整備などに取り組み、熊本の拠点性を高めていきたい」とコメントした。

 また、JR九州は17日、熊本駅の高架下に商業施設「肥後よかモン市場」を開業する。

 同施設は延べ床面積約7500平方メートルで、物販33、飲食18、サービス8、観光案内所の計60店舗が入る。飲食では、熊本市中央区の人気ラーメン店「天外天」が、初の支店を出す。熊本初進出となるチェーン「串カツ田中」も登場する。

 土産物では、球磨焼酎や県産の日本酒など幅広く取り扱う老舗酒卸「うしじま酒店」が、立ち飲みスペースを備えた店舗を構える。

 施設中心には、30席ほどの飲食スペースを設け、観光イベントなどに活用する。

 JR九州の広報担当者は「肥後よかモン市場は、在来線と新幹線の改札口の正面にあり、熊本に到着した観光客がまず目にする所。熊本の名産品が一堂に集まったエリアで、熊本らしさを感じ、くつろいでほしい」と話した。

 熊本駅そのものも今後、大きく変わる。

 県やJR九州などは4月以降、1階部分にある0番線や1番線、2番線のホームを撤去する。さらに30年度を目標に、駅舎の外壁を一新する。熊本らしさがにじむように、安藤忠雄氏が熊本城の石垣「武者返し」をイメージしてデザインした外壁とする。

 合わせてJR九州は、地下1階、地上12階建ての駅ビル建設を進める。

 駅ビルの延べ床面積は10万7千平方メートル。商業施設や200室のホテル、結婚式場、映画館が入る。JR九州の駅ビルとして、JR博多シティに次ぐ規模となる。計2100台の立体駐車場も整備する。

 JR九州によると、熊本駅の1日乗車人員は1万4576人(28年度)で、博多や小倉などに続き九州内で7番目。政令指定都市である熊本市の規模の割に少ないといえる。

 同社は駅ビル整備によって、周辺のにぎわい創出に加え、駅利用者の増加を目指す。実際、熊本駅周辺では高層マンションの建設計画もある。

 JR九州の青柳俊彦社長は「熊本市の規模にふさわしいにぎわいづくりが必要だ。鉄道利用者以外にも来ていただける街にしたい」と語った。

 熊本駅から約1・5キロ北東の桜町地区でも、大規模な再開発事業が進む。熊本市中心部は、大きく生まれ変わろうとしている。

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