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化学遺産に福井藩「グリフィスの講義録」認定 明治に米の最新学説教える

グリフィスが最新の教科書で講義をしたことが記された化学筆記の個所(福井市立郷土歴史博物館提供)
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 化学に関する貴重な歴史資料を認定する日本化学会の「化学遺産」に8日、福井藩の米国人教師、グリフィスの講義録「化学筆記」(福井市立郷土歴史博物館所蔵)が選ばれた。グリフィスが教壇に立った藩校「明新館」で最先端の化学を教えていたことを示す貴重な資料だ。同博物館は24日~5月20日に特設コーナーを設け、化学筆記や同遺産の認定証を展示する。

 博物館によると、グリフィスは明治4(1871)年1月から5年1月まで福井藩に雇用され、明新館で物理と化学を教えた。雇用される前年に米国で発行された最新の化学の教科書を取り寄せ、講義を行ったとされる。化学筆記は福井藩士の門野隼雄と本多鼎介が4年12月に記しており、入手した最新の知識を即座に講義に取り込んだグリフィスの熱心な教育者としての姿を垣間見ることができそうだ。

 化学筆記は縦15・4センチ、横11・6センチで約40ページ。気体が分子でできており、分子もいくつかの原子でできているとする「アボガドロの分子説」に基づく内容が記されている。学説として当時の最先端だったという。門野隼雄の子孫が同博物館に寄贈し、研究者の目にとまったことが認定につながった。

 認定証の授与式は21日、日本大船橋キャンパス(千葉県)で行われる。

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