PR

地方 地方

成田空港機能強化の再見直し案にも横芝光町長慎重 「住民との話し合い必要」

Messenger

 成田空港の機能強化をめぐり、横芝光町の佐藤晴彦町長は7日の町議会で、国などから2月に示された再見直し案について「拙速に答えを出さず、まだまだ住民との話し合いも必要だ」と述べ、受け入れに慎重な姿勢を示した。一方、横芝光町商工会は同日、佐藤町長に対し、同案を早期に受け入れるよう決断を求める要望書を提出した。他の周辺自治体が地元合意を目指して足並みをそろえようと調整を進める中、騒音拡大を懸念する住民と、空港発展に伴う地域振興を望む声の板挟みとなり、町は難しい決断を迫られそうだ。(城之内和義)

                   ◇

 佐藤町長は同日の町議会一般質問で、合意に向けた回答の早期決断を求める町議からの質問に対し、「まだまだ大きな反対の声もある」「将来に禍根を残すことなく、しっかりと進めていくべき問題」「住民の理解をいただきながら進めていきたい」などと慎重な答弁を繰り返した。

 国と成田国際空港会社(NAA)は2月19日、C滑走路供用後の深夜・早朝の飛行禁止時間を現在の7時間から4時間半に短縮する案は変えず、滑走路別に運用時間をずらす「スライド運用」により、地域ごとに静穏時間を7時間確保するなどの再見直し案を周辺9市町の首長らに示した。その後、各市町は議会や住民らに説明するなどして、地元合意に向けて調整している。

 佐藤町長は再見直し案が示された当初、騒音対策について国が「C滑走路供用までの間に更なる改善について協議を続ける」などとした内容に一定の評価をしていた。しかし、横芝光町が2月28日と3月1日に開催した住民説明会では、同案に反対する声が強かった。このため佐藤町長は、2日に開かれた町議会全員協議会で、合意への回答を先送りする意向を示していた。

 一方、横芝光町商工会の森川忠会長らはこの日、同町役場を訪れ、佐藤町長に要望書を手渡した。要望書では、成田空港の機能強化が周辺地域の経済、観光、インフラ強化につながるとして、「一日も早く機能強化案を受け入れる英断を」と求めた。

 要望書は森川会長のほか空港圏8市町内の商工会議所会頭、商工会長に加えて、近隣の匝瑳市、旭市、酒々井町、東庄町の商工会長を含む計14人の連名で提出。受け取った佐藤町長は「経済団体の皆さんの立場は重々、認識している」と述べるにとどまった。

 森川会長は「9市町が一体となることを商工会としても重要視している。うちの町だけが欠ける、出遅れるということを大変危惧している」と話した。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ブランドコンテンツ