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若竹さん、芥川賞作家として遠野に初帰郷

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若竹さん、芥川賞作家として遠野に初帰郷

 デビュー作「おらおらでひとりいぐも」で第158回芥川賞に選ばれた遠野市出身の若竹千佐子さん(63)が27日、芥川賞作家として初めて帰郷、歓迎を受けた。

 「こんなに集まってくれて…」。遠野市役所とぴあ庁舎にある内田書店のサイン会場で、多くのファンの出迎えを受けた若竹さんは声を詰まらせた。同市立上郷中学の同級生の鬼原徹雄さん(63)は釜石南高(現・釜石高)で若竹さんの後輩にあたる妻の康子さん(58)と花巻市からかけつけた。鬼原さんは「芥川賞なんて本当にびっくり」と祝福。最初にサイン本を手にした地元の主婦、伊藤早苗さん(64)は「共感できるところがたくさんある作品。これは私の宝物」と話した。

 同書店では昨年12月から2カ月で1300冊以上が売れた。若竹さんは「多くの人に読まれていることを実感した。こんな幸せがあったでしょうかと思うぐらい感激しています」と話した。この秋、市は若竹さんに市民栄誉賞を贈ることにしている。