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千葉県内で相次ぐ新駅構想 JR東は慎重姿勢崩さず

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千葉県内で相次ぐ新駅構想 JR東は慎重姿勢崩さず

 JR東日本の路線に新駅設置を求める動きが県内で相次いでいる。千葉市は、同社に建設費用の一部負担を求めている京葉線新習志野-海浜幕張間の新駅の概略設計負担金を平成30年度一般会計当初予算案に計上。松戸市はまちづくりへの協力要請として武蔵野線の新松戸-新八柱間への新駅設置について、同社と協議の検討を始めたい考えだ。ただ、少子高齢化で人口減が見込まれる中、新駅設置は負担になりかねず、JR東は慎重姿勢を崩していない。(永田岳彦)

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 23日、JR東日本千葉支社で行われた定例会見。「費用の一部負担は協議中」「(負担は)新駅が有益かどうかで判断する」「まちづくりへの協力は行いますが(松戸市と)新駅の協議について、今のところめどはない」-。記者からの新駅関連の質問には西田直人支社長に代わって、担当者が回答。慎重な姿勢を印象づけた。

 先月31日に千葉市、県、イオンモールの3者による協議会で、幕張新駅の本体の建設費を約130億円とし、その6分の1にあたる約20億円をJR東に求めている。幕張新駅は自治体や企業が設置を要望する「請願駅」で、請願駅の建設費については同社は原則応じていない。協議会への回答時期についても明言を避けた。

 協議会は、新駅はJR東にとっても収入増になるとして、有益と主張。千葉市の熊谷俊人市長も「(隣接する)海浜幕張駅の混雑状況などを考えると(JR東に)一定の負担を求める合理性はあると考えている」などと指摘している。早ければ36年度の開業を目指し、30年度予算案に関連費用5500万円を計上。開業に向け動き始めた市との姿勢の違いが改めて鮮明になった。

 一方、松戸市の新駅構想は、昨年12月、同市が「千駄堀地区におけるまちづくりの協力について」という文書を同社に提出。今月5日に同社がまちづくりへの協力については基本的に応じる姿勢を示したが、新駅設置などの具体的な内容は含まれていないとしている。まちづくりの起爆剤として、地域住民の新駅設置の期待は高まりそうだが、同社との協議が始まってから方向性が決まりそうだ。

 鉄道の新駅は周辺の再開発やそれに伴う人口増などの恩恵が期待できるだけに、地元自治体や住民の期待は大きい。ただ、現状は両市ともJR東との具体的な協議には入っておらず、まずは慎重姿勢のJR東を引き込み、協議を始めることが必要といえそうだ。