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鳥取県伝統工芸士、新たに3人認定

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鳥取県伝統工芸士、新たに3人認定

 鳥取県は、県を代表する民俗芸能「麒麟獅子舞」の獅子頭を作る八頭町の矢山裕二さん(40)ら3人を新たに県伝統工芸士に認定し、鳥取市の知事公邸で認定証などを授与した。

 他に認定されたのは、いずれも挽物(ひきもの)の職人で、倉吉市の竹本徹志さん(67)、若桜町の小林義實さん(70)。

 矢山さんは奈良で仏師の修業後、麒麟獅子頭を制作していた鳥取市の中山勘治さんに学び、工房を設立。中山さんが引退後、県内で唯一、獅子頭の制作・修理を担い、仏像・面などの制作も手がけている。

 竹本さんは50歳頃から独学で木工品製造を始めた。黒柿などの銘木を使って、なつめ、茶筒などを制作する他、民芸運動の流れをくむ「鳥取民芸木工」の電気スタンドの脚、パン切り台などを作っている。

 小林さんは金融機関を定年退職したのを機に、60歳から県伝統工芸士の山根粛さんに3年間師事。父親が営んだ挽物店を再開した。丸盆や茶筒などをろくろで作り、地域おこし協力隊に技術を教えるなど後進育成にも力を注ぐ。

 20日にあった認定証交付式で、認定証、楯を3人に手渡した平井伸治知事は「それぞれの道を究められ、この日を迎えられた。日用に工芸品を使いたいという人が増えてきている。技術を後世に伝えてほしい」とお祝いを述べた。

 県伝統工芸士は、郷土工芸品・民芸品を製造する職人で、高度の伝統的技術・技法を持つ人を認定。昭和60年から認定を始め、今回で46人となった。