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石見銀山資料館で天正大判金など「中村コレクション」展示

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石見銀山資料館で天正大判金など「中村コレクション」展示

 ■戦国から江戸期の金銀貨幣23点 

 戦国時代から江戸時代初期にかけての貴重な銀貨や金貨などを集めた「夢の金銀貨幣展」が20日、島根県大田市の石見銀山資料館で始まった。見ごたえのある丁銀や大判などを通して、世界遺産・石見銀山遺跡の歴史的な意義や魅力をアピールしている。

 展示されているのは、同館理事長で館に隣接する義肢装具製造販売会社「中村ブレイス」会長の中村俊郎さん(70)が所蔵する貨幣関連コレクション。個人のものとしては全国屈指の規模を誇り、会場にはこのうち金貨・銀貨計23点と、当時の貨幣に関する資料などを並べている。

 展示の中心は、16世紀に石見銀山から産出した銀で鋳造された「石州銀」。ユズリハに似た古丁銀「譲葉(ゆずりは)銀」や、「文禄の役」に当たって豊臣秀吉の命令で作られた古丁銀「博多御公用(ごくよう)銀」などが並ぶ。また、現存する古金貨としては世界最大級の「天正大判金」も目を引く。

 仲野義文館長は「貴重なコレクションを通じて、貨幣制度の変遷がうかがえる意義深い展示」と話す。

 子供の頃から貨幣ファンだった中村さん。石見銀山に銀製品が残っていないことを残念に思い、約15年前から銀貨などの本格的な収集に乗り出した。「一見、金貨は石見銀山と関係がないように思えるが、10~30%も銀が含まれており、良い金貨には石州銀が使われている」と中村さん。「昨年の世界遺産登録10周年を終えて、次の10年に向けてさまざまな取り組みを展開したい。今回の展示はその一環だ」と話している。

 5月10日まで。観覧料は500円(小・中学・高校生200円)。