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峡南3町、ふるさと納税で「お墓の清掃」 空き家見守りも 山梨

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峡南3町、ふるさと納税で「お墓の清掃」 空き家見守りも 山梨

 ■出身者の需要に対応「帰郷のきっかけに」

 富士川町、市川三郷町が「ふるさと納税」の返礼品にお墓の清掃作業と空き家の見守りを導入した。身延町も月内から始める。公益社団法人の峡南広域シルバー人材センター(富士川町鰍沢)に登録する60歳以上の地域の人たちが提供しているサービスを取り入れた。故郷へ戻る機会の少ない町出身者の需要に応えるとともに、高齢者の仕事づくりを進める。(松田宗弘)

 富士川町政策秘書課によると、墓の清掃は、年1回の希望の時期に、町内にある墓地の一区画(2メートル四方まで)で雑草や落ち葉、ごみなどを除去する。墓石清掃は含まない。

 空き家の見守りは、年2回の希望の時期に、敷地内の雑草・雑木の繁茂状況▽害虫の有無▽建物破損▽郵便物の有無などを確認、撮影した写真を利用者へ送る。いずれも1万5千円以上の寄付で利用できる。

 3町は「高齢者雇用の創出」(富士川町)、「なかなか帰省できない町出身者の需要に応える」(市川三郷町、身延町)との観点から、同センターへ返礼品の提供を打診し、昨年11月末に決まったという。

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 国の調査によると、県内の空き家率は22%(平成25年)と全国1位。別荘や賃貸を除く「持ち家」限定でも、全住宅の8%で全国14位だ。それでも昨年4~12月、同センタ-の空き家の見守りの件数は数件どまり。墓掃除は約30件だった。

 同センターの杉田寿樹・総括係長は「ふるさと納税の返礼品となったので、全国の町出身者から依頼が増えるはず。町出身者と地域の双方にとって良いこと」と期待は大きい。

 富士川、市川三郷両町はスタートから約2カ月。問い合わせはあったが、依頼はまだない。2町とも、ふるさと納税の民間サイト「ふるさとチョイス」などに返礼品として掲載。身延町も追随する。「この取り組みが、帰郷のきっかけづくりになってくれればうれしい」(富士川町政策秘書課)としている。