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橋の点検にドローン活用 愛媛大など実証実験 コスト削減へ期待

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橋の点検にドローン活用 愛媛大など実証実験 コスト削減へ期待

 人が近づいて目視したりハンマーでたたいたりして実施している橋の点検に、小型無人機ドローンを導入しようと愛媛大(松山市)などが平成28年から研究を進めている。コスト削減が期待され、愛媛大大学院の全邦釘准教授(生産環境工学)は「実証実験を重ね、人と同じような精度の点検ができるドローンを開発したい」と意気込む。

 内閣府の産官学の連携プログラムの一環で、ドローンは北九州市の検査会社「新日本非破壊検査」が開発した。高い所に張り付き動くための車輪、ひび割れや傷を撮影するためのカメラ、たたいて空洞を見つけるための金属の棒を搭載。地上のモニターで動画などを確認できる。昨年11月には、愛媛県東温市の橋で実証実験をした。

 国土交通省などによると、24年の中央自動車道笹子トンネル(山梨県)の天井板崩落事故を受けた26年の道路法改正に伴い、橋やトンネルの点検は近距離での確認や打音検査による「近接目視」が基本となった。それまでは高い場所は望遠鏡などを使っての目視だったが、足場を設置したり、作業車を用いたりすることが必要になった。

 全准教授は「近接目視には多くの手間がかかり、人件費などコストの面でも負担は大きい。地方の自治体では技術者も不足している。ドローンの導入でこうした課題を解消できる」と強調。まずは愛媛県内の自治体での実用化を目指す。