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【春高バレー注目選手】山形中央・佐藤瑠惟選手/米沢中央・佐藤あかね主将

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【春高バレー注目選手】
山形中央・佐藤瑠惟選手/米沢中央・佐藤あかね主将

 ■山形中央・佐藤瑠惟選手(3年) チーム力発揮で力倍増

 身長168センチと小柄ながら最高到達点310センチを誇る。秘密は山形中央のジム・トレーニングにある。

 「体幹をはじめ体全体が強くなった」。筋力アップで跳ぶ力も増し、体の動きは速く鋭い。その体から繰り出されるトスは正確無比。左へ、右へ、後ろへと攻撃陣と息の合ったプレーで県予選を制した。

 個人の力も大事だが、バレーの醍醐味(だいごみ)はチーム力だと感じている。「個人技で相手が上回っていても、チーム力で勝つことができる。力が倍増するんです」。中学時代の厳しい練習の日々の中で、チーム力の大切さを学んだ。

 3年連続で春高切符を手にし、目線は頂点を向く。チームの平均身長は178センチだが、全国の有力校は180センチを超える。そうした体格差をはね返すのも、チーム力との信念がある。自身はサーブを強化しているほか、セッターとして相手ブロックの弱いところをいち早く見つける判断力、状況に応じてゲームプランを瞬時に立てる力を磨いている。

 「目標の日本一に少しでも近づけるようチーム力を増していきたい」。チーム力発揮の要となる司令塔は目を輝かせる。 (柏崎幸三)

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 ■米沢中央・佐藤あかね主将(3年) 自分で「考えるバレー」

 「気持ち・粘り・ムード」がチームのモットー。県予選決勝では、勢いが失速しかけたが、盛り返して春高の切符をつかんだ。

 小学2年生のとき、友人に誘われてバレーのスポーツ少年団に入団。中学時代にテレビで春高県予選を見て、米沢中央の当時のエースの強烈なスパイクに魅了された。「うまくなれば、こんなに楽しそうにプレーができるんだ」。強豪校進学への意志を固めた。

 中学時代の顧問には多くを学んだという。「礼儀の面でも、バレーに対して本気で向き合うことを教えてくれた」と振り返る。

 「自分たちで考えるバレー」(石田和也監督)が信条のチームに、その精神は生きる。県予選決勝では1セット先取後、相手の追い上げにあったが、石田監督は指示を飛ばさなかった。「立て直し方を知っている佐藤を中心に話し合わせた」。全幅の信頼を置いている。

 今夏の全国高校総体では予選グループ敗退。その悔しさをかみしめ、練習に励んできたという。春高ではベスト16の壁を超えることが目標だ。「厳しい戦いになるが、相手がどうこうではない。代表に恥じない戦いをしてきます」と笑顔で誓った。(千葉元)