産経ニュース

大宮風俗店火災 現行法令と建築に齟齬か 同様の店舗に特別査察へ

地方 地方

記事詳細

更新


大宮風俗店火災 現行法令と建築に齟齬か 同様の店舗に特別査察へ

 さいたま市大宮区の性風俗店(ソープランド)で12人が死傷した火事で、同市消防局は18日、大宮区内にある同様の性風俗店17店舗を特別査察すると発表した。特別査察は多数の死傷者が出た社会的影響のある火災が起きたときなどに実施され、消防用設備の設置状況などについて調査する。

 同消防局によると、特別査察は同消防局査察指導課▽大宮消防署管理指導課▽同市建築行政課-の計16人、4班体制で実施する。防火管理者の選任状況や、消防法に基づく防火管理や火気管理、消防用設備の設置状況などをチェックする。

 県警などが18日に実施した現場検証を受け、同市建築行政課は「同店舗の建物は昭和40年ごろに建てられており、当時の建築法には違反しない」とした上で、現行法に照らし合わせた場合、廊下と階段を分ける区画が備わっていないなど適合しない可能性が高いという。

 同課は「査察で違法でなくても現行法に照らして危険なものは指導することも検討する」としている。

 全焼した性風俗店「Kawaii大宮」で平成28年6月に行われた査察では、同店舗南側の敷地から隣接する敷地内に移動する扉付近に障害物があり、通行の妨げになるとして指導が行われ、即時改善された。

 また、店舗の出入り口近くにある階段の幅が人1人が通れるほどしかなかったことが、同店利用者への取材で分かった。利用者や消防などによると、1階入り口右手に受付があり、その後ろに2階へ上る階段があった。1、2階には接客に使う計10部屋があったという。

 利用者の男性が最後に使ったのは今年1月で「(避難に)時間がかかって危ないし、とても逃げられないだろう」と振り返った。