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立憲民主に移籍? 無所属での出馬? 民進混迷に悩む地方議員

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立憲民主に移籍? 無所属での出馬? 民進混迷に悩む地方議員

 民進党の地方議員が混迷する党の行方を見守っている。衆院選で分裂後、支持率の低下が加速し、平成31年春の統一地方選は戦えないとの声が強まる中、大塚耕平代表は新党移行、党名変更、現状維持の3つの再建策を提示した。年内に意見集約を目指すが、党内に異論が多く、先行きが見通せない状況だ。一方、立憲民主党の枝野幸男代表は年明けに県連組織を立ち上げるとしており、地方議員は身の振り方に頭を悩ませている。 (黄金崎元)

 ◆冗談にも硬い表情

 14日夜、さいたま市内で県連代表の大野元裕参院議員の政治資金パーティーが開かれた。会場には議員や支援者ら約500人が集まった。大塚代表や立民の枝野代表、希望の党の大島敦代表代行など、再編の主役が一堂に顔をそろえた。

 大野県連代表は「大塚代表、枝野代表、大島代表代行の3人は写真を撮られるとまずいメンバー」とあいさつし、会場で大きな笑いを誘った。ただ、会場にいた地方議員らは硬い表情で耳を傾けていた。

 10月の衆院選で民進は希望、立民に分裂し、参院議員と地方議員は取り残された。再来年に統一地方選を控えるが、民進の支持率は共同通信の12月の世論調査で、わずか1・8%という惨状に陥っている。

 ある県議は「駅頭で民進党というだけで、いつも文句を言われる。これでは戦えない」と打ち明ける。さらに頭を悩ませているのが党のまとまりのなさだ。

 13日の常任幹事会で提示された党改革案は当初、解党も含まれていたが、党内の反発が多く、新党移行に変更となった。党本部の方針に振り回され、嫌気がさしている県内の地方議員は少なくない。

 ◆支持率の高さに関心

 そうした中、立民は週明けに県連組織の準備会を立ち上げるが、地方議員は強い関心を示している。背景にあるのは立民の支持率の高さだ。共同通信の調査では12・5%で希望の3・5%と差が開いている。希望は地方組織を立ち上げる気配がないのも立民への関心を高めているようだ。

 現在、県連には地方議員53人が所属する。枝野氏の衆院5区の地方議員は6人全員が立民へ移籍する意向を固めた。同党の山川百合子衆院議員の3区の地方議員5人も移籍について議論を始めている。

 民進の県連幹部は「今の状況では地方議員の半数近くが立民に移る可能性もある」と話す。ただ、左派色が強く、無所属で統一地方選に出馬を検討している議員も少なくないようだ。

 党は年内に意見集約するとしているが、まだ紆余(うよ)曲折が予想される。支持率の回復が見込めない中、地方議員が身の振り方に悩む日々は当分続きそうだ。