産経ニュース

農業、里山生かした観光拠点に 和歌山市、四季の郷公園リニューアル計画公表

地方 地方

記事詳細

更新


農業、里山生かした観光拠点に 和歌山市、四季の郷公園リニューアル計画公表

 和歌山市は、同市明王寺の市営農業公園「四季の郷公園」のリニューアルオープン基本計画を公表した。既存の施設を活用しつつ、体験型イベントの充実や飲食施設の整備など、農業や里山の魅力を生かした観光拠点として再整備を進めていく。2022年度の改装を目指すという。

 同公園は、平成3年7月、約25・5ヘクタールの広大な敷地に開園。野鳥や昆虫、植物とふれあえる「自然観察の森」と、花や緑を体感できる「緑花果樹苑」の2つのエリアで構成され、年間約8万人が来園している。

 一方で、25年以上が経過し、遊具を中心に施設や設備が老朽化。市が当初描いていた農業振興や農業研究の拠点としての活用よりも、「自然に直に触れる機会が減る中、農業体験など体験型観光ニーズが高まっている」と判断し、再整備が決まった。昨年6月には、基本計画策定に着手、930万円の予算を計上した。

 基本計画では、「農触れ合い」「自然体感」「味覚」の3ゾーンで構成。

 農触れ合いゾーンや自然体感ゾーンでは、人気の高い体験型イベントを充実させる。現在はブルーベリー狩りのみが行われているが、新たにイチゴやブドウなどの果実の栽培も検討。同公園のある山東地区で盛んなタケノコの栽培体験や、間伐竹を使った竹細工体験なども行う予定という。

 レストランや農産物の直売所などからなる味覚ゾーンでは、直売所を現在の約90平方メートルから約250平方メートルに拡大させるほか、イベント時にしか営業していないレストランを常時運営する方向で検討。今年度中に、レストランや直売所の事業者選定を行う予定で、24時間利用可能な駐車場やトイレを新設し、一足先に平成31年度に「道の駅」としての開業を目指す。

 市農林水産課は「公園だけでなく、和歌山電鉄貴志川線沿線のエリア全体の活性化につなげていきたい」としている。