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加曽利貝塚で新たに縄文晩期住居跡 集落形成か 2日に現地説明会

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加曽利貝塚で新たに縄文晩期住居跡 集落形成か 2日に現地説明会

 貝塚としては初となる国の特別史跡に指定された加曽利貝塚(千葉市若葉区)で、新たに縄文時代晩期(約3千年前)の住居跡が見つかった。近くには同じ時代の住居跡とみられる痕跡が複数見つかっており、この時代の集落跡と考えられるという。同貝塚では、45年ぶりとなる大規模調査を行っており、住居跡のほか土器や装飾品なども新たに発見。同市埋蔵文化財調査センターは、2日に現地説明会を行う。

 同貝塚はこれまで、縄文中~後期(4500~3500年前)の集落跡が確認されている。同センターによると、縄文晩期の住居跡は、県内の遺跡でも数十軒しか確認されていないという。同一時代の複数の住居跡が確認できれば、建物の配置など集落の構造を解き明かす手掛かりとなり、遺跡の需要性が高まりそうだ。

 同センターによれば、新たに見つかったのは、今回調査を行っている「南貝塚」の北東端で、直径6~7メートルの円形の竪穴住居跡。床面と壁が確認されたという。近くから土器や耳飾りなどの装飾品、人骨なども見つかった。

 住居跡は1軒だけだが、周辺で同じ特徴の明るい褐色の土を4カ所確認しており、同様の住居跡である可能性が高いという。同じ時代のムラを構成する建物跡とみられ、今後、発掘調査を進める見通し。

 同センター主任主事の松田光太郎さんは「縄文時代に同じ場所で集落が維持されていたことを示す貴重な遺跡となる」と説明している。

 現地説明会は2日午前10時~正午、午後1~3時半の2回。松田さんは「公園の芝生を30センチ掘ると、これだけ良好な遺跡が出てくることを実感してほしい」と話している。問い合わせは加曽利貝塚博物館(電)043・231・0129。