産経ニュース

私たちタブレット音楽隊♪ 京都市の高齢女性5人組、ピアノやドラムのアプリ使い演奏

地方 地方

記事詳細

更新


私たちタブレット音楽隊♪ 京都市の高齢女性5人組、ピアノやドラムのアプリ使い演奏

 タブレット端末を使って音楽の演奏をする高齢女性5人組が京都市伏見区にいる。「ツィンクルシスターズ」というグループで、平均年齢はなんと78歳。「ぴったり音が合ったときがうれしい」と話し、日々の練習に余念がない。

 iPad(アイパッド)などのタブレットにあるピアノやドラム、トランペットなどの楽器アプリを使い、5人それぞれが違う音を奏でることで、1つの曲を演奏する。「大きな古時計」「京都慕情」など4曲が現在のレパートリーだ。

 グループは約1年前に結成された。西口久美子さん(66)、出倉絹枝さん(74)、野口智恵子さん(80)、吉見節子さん(85)、前川三重子さん(88)の5人で構成する。

 メンバーはパソコン講座などを開いているNPO法人「花パソ」の教室で、月に2回ほど集まって練習している。普段の練習のほか、高齢者施設などで慰問コンサートを行ったり、タブレット合奏のコンクールに出場したりしている。

 始めた理由は人それぞれ。西口さんは「コンクールを見て自分も演奏してみたい」と思い立った。もともと花パソの講座に通っていた野口さんは「タブレット演奏をしてみないか」と講師から声をかけられたのがきっかけだったという。

 タブレット演奏の魅力については、「指1本で弾けるところ。普通の楽器を習うのは大変だし、長いこと練習しないといけないけど、これなら簡単」「音楽経験のない人でもできる」と全員が目を輝かせる。

 実際、楽器アプリは画面を指でタップするだけで多彩な音色を奏でられる。また、アプリの演奏を通してタブレットの使い方も覚えることができ、まさに一石二鳥。メンバー5人の連絡手段は無料通信アプリLINE(ライン)だ。

 最高齢88歳の前川さんは「仲間と演奏していると、年を忘れて楽しめる」と笑顔。「タブレット演奏をしていなかったら、世界は狭かったと思う。続けられる限り続けていきたい」と意欲を見せた。

 花パソの馬場次代理事長(67)は「目的を持って演奏に取り組むことで、やりがいや喜びが持てる。高齢者が『まだまだ元気でいられる』と思えるし、元気な高齢者をもっと元気にすることができる」と話している。