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雄物川にゼニタナゴ生息 秋田県立大など確認

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雄物川にゼニタナゴ生息 秋田県立大など確認

 秋田県立大と神戸大などの研究グループは、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている、コイ科の淡水魚ゼニタナゴの成魚を県内の雄物川で確認したと発表した。川の水に流出した微少なDNAを調べる「環境DNA分析」の手法を使っての発見で、雄物川で見つかったのは11年ぶり。14日付の国際科学誌に掲載された。

 秋田県立大の杉山客員教授によると、ゼニタナゴはかつて東北や関東の大きな川に広く生息していたが、大型外来種の影響を受け近年は岩手、宮城などのため池や用水路といった狭い水域でしか確認されていなかった。研究グループは昨年8月、雄物川の水を99カ所で採取し、ゼニタナゴの表皮や糞(ふん)から出たDNAが含まれていないかを調査。検出された2地点に網を仕掛け、1カ所で雄と雌の成魚各1匹を見つけた。同じ場所で産卵も確認した。

 杉山客員教授は「本来の生息域の大河川で見つかり、すごくうれしい。さらに保全のための調査を進めたい」と話した。