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毛呂山町と女子栄養大などタッグ 「桂木ゆず」ブランド化目指し焼き菓子に

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毛呂山町と女子栄養大などタッグ 「桂木ゆず」ブランド化目指し焼き菓子に

 日本最古のユズとされる毛呂山町特産の「桂木(かつらき)ゆず」を素材に、同町と女子栄養大(坂戸市)、菓子製造販売「かにや」(狭山市)が、焼き菓子「桂木の真珠」を共同開発した。産官学連携で桂木ゆずのブランド化を目指し、香り高い菓子に仕上がった。19日の同町産業まつり(毛呂山総合公園)で発表、販売される。(石井豊)

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 桂木ゆずの特徴は豊富な糖や香気成分による甘くてスパイシーな香り。同町のユズは奈良時代に既に栽培され、江戸時代の文献にも登場。昭和初期の郷土誌には東京・神田市場に「桂木柚子(ゆず)」の名で盛んに出荷されたという記録があるほどだったが、近年は生産者の高齢化などで生産農家が51軒まで減少している。

 桂木ゆずの復活を掲げる同町は、加工品の開発と販路拡大を目指し、昨年7月に同大とかにやを交えて検討会を発足。同9月に桂木ゆずの商標登録も行った。

 同大では浅尾貴子専任講師のゼミ生8人が参加。土産品になるユズ菓子の開発をするために市場調査などを行った。

 さらに、土産物の主力購買層となる30代の女性をターゲットにして全員で試作品を作り、8案を提案。かにやがこれらを基に商品化した。

 完成した「桂木の真珠」は硬めのカステラ生地に、香り付けのユズ酒と桂木ゆずの皮の砂糖漬けを練り込んだ白あんを挟み、ホワイトチョコレートでコーティング。香料は使わず、桂木ゆずの香りと本来の味わいを引き出した。

 商品名はユズの真っ白な花、真珠のように丸いつぼみをイメージし学生らが考案したという。

 開発に参加した同大食文化栄養学科4年、網悠花さん(21)は「自分たちが提案した要素を織り交ぜ、より高度なお菓子になって返ってきた」と感動。チームリーダーの同、岩井綾花さん(22)も「みんなで作り上げた感がある。一つの商品になり、うれしい」と話した。

 かにやの水村真太郎社長(37)は「学生たちはマーケティングもし、提案は形ができていて面白く、勉強させてもらった。新しい焼き菓子を作るのは1~3年かかるが、すごい短期間でできた」とご満悦だ。

 「桂木の真珠」は1個約45グラムで200円。産業まつりで発表後、20日から同町などの「かにや」直営11店で販売される。