産経ニュース

静岡のセンターがプログラム実施 脱ギャンブル依存へ無料指導

地方 地方

記事詳細

更新


静岡のセンターがプログラム実施 脱ギャンブル依存へ無料指導

 ■“先発”島根では高い効果

 静岡市こころの健康センター(同市葵区柚木)は10月から市民や市内への通勤者を対象にした無料の「ギャンブル依存症回復プログラム」を始めた。プログラムは心理士などの専門職員が担当に付き、月1回の面接を計6回マンツーマンで行う方式で実施。同センターによると、ギャンブル依存症に特化した回復プログラムを実施するのは県内では初の試みという。

 プログラムの教材には国立精神・神経医療研究センター(東京都小平市)が開発し、島根県立心と体の相談センター(松江市)が改良を加えたSAT-G(島根ギャンブル障がい回復トレーニングプログラム)を使用。同県ではプログラム終了時点でギャンブルを中断した人が77%、頻度が減少した人が23%と高い効果が出ているといい、静岡市こころの健康センターの担当者は「市内に静岡競輪場(同市駿河区)を抱えていることもあり、回復プログラムの実施がギャンブル依存症からの脱却を目指す人たちの一助になれば」と期待を寄せる。

 1回の面接時間は60分程度で、一対一での実施のため実施日は参加者との相談で決まる。10月2日から受付を始めたが、現在までに7人から申し込みがあった。月1回程度で6回行うプログラムの間は心理士、保健師、精神保健福祉士などの専門職員が担当に付いてマンツーマンで指導を行うことになるという。

 同センターによると、プログラムの実施を決めたのは昨年12月にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備推進法が成立したのを受け、政府が同センターのような全国の精神保健福祉センターにギャンブル依存の相談拠点としての役割を担わせる方針を打ち出したのがきっかけ。薬物依存などと合わせてギャンブル依存からの脱却を支援する取り組みは県内でも浜松市のセンターで行われているものの、ギャンブル依存に特化したものはなく、差別化を図る狙いもあってギャンブル依存のみを対象にしたプログラムの実施を決めたという。

 同センターでは静岡競輪場や市内のパチンコ店の協力を得て、こうした施設に回復プログラムの案内を掲示。申し込みは本人からだけでなく、家族からも受け付けている。問い合わせは同センター(電)054・262・3011まで。