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「今庄宿」古民家で食事を レストランに改修、観光客ら憩いの場に 福井

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「今庄宿」古民家で食事を レストランに改修、観光客ら憩いの場に 福井

 大正11(1922)年に建てられた南越前町今庄の古民家を改修したレストランが11日、オープンした。古民家は江戸時代に北国街道の宿場町として栄えた「今庄宿」にあり、一時は解体の危機にも直面。同町が建物と土地を取得し、地元住民が維持管理する形で生まれ変わった。観光客らに愛される憩いの場を目指している。

 古民家は、製糸業を営んでいた齋藤繁治郎氏が建てた「旧齋藤家」。木造2階建てで延べ床面積は約290平方メートル。庭も備える敷地面積は約1350平方メートル。今庄宿を代表する建物だったが、50年以上空き家となり、所有者が解体も考えていたという。

 保存活動に取り組んでいた地元住民でつくる「今庄宿プロジェクト協議会」が周辺に飲食店が少ないことから、レストランとしての活用を検討。同町が昨年7月に所有者から土地と建物を取得。国と県の補助を受けた約5200万円の事業費で耐震補強や調理施設の整備など改修工事を行った。

 「古民家れすとらん しげじろう」と名付けられ、大広間を活用した客席からは庭園も眺められる。町内の飲食店が運営し、同協議会を継承した一般社団法人「旅の宿 今庄 夢乃舎(ゆめのや)」が建物の維持管理を担う。

 オープン初日は地元住民らが相次いで来店。同町内の女性(65)は「非情に雰囲気がよく、料理もおいしかった。古民家のよさを再認識した」と満足そうだった。

 同法人代表理事の寺木利和さん(69)は「町内外の人が集い、愛される憩いの場にしたい」と話した。

 午前11時~午後2時。限定20食の「しげじろう御膳」や今庄そば、コーヒーなどを提供。火曜日が定休日。問い合わせは同店(電)0778・67・1428。