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台風22号へ江川の緊急工事 川越市

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台風22号へ江川の緊急工事 川越市

 川越市は27日、台風21号による浸水被害が出た同市寺尾地区で、台風22号が29日にも本州に接近する恐れがあるとして緊急工事を実施すると発表した。雨水などを新河岸川に流す江川都市下水路の蓋を外し、排水の流れを円滑にし、浸水被害を防ぐ狙いがある。

 市防災危機管理室などによると、22、23日の台風21号で、25日午後2時現在、床上浸水238戸、床下浸水227戸を確認。このうち、寺尾地区は場所によって1・5メートル以上も水位が上昇したとされ、床上浸水232戸、床下浸水196戸を占め、被害が集中した。

 同地区は新河岸川の水位が長時間上昇したままとなり、同川に雨水などを排水する江川への逆流を防ぐため、23日午前1時16分から約9時間樋門を閉鎖した。その結果、江川の水が行き場を失い、同地区の水位が上昇した。江川に雨水などを排水する中島雨水ポンプ場も配電盤が冠水して24日夕までポンプが使えず、被害が拡大したとみられる。

 江川の緊急工事は、約340メートル部分の蓋を撤去する方針のほか、安全確保のため、台風21号の影響で崩れた護岸約240メートルにフェンスを張ったり、一部を通行止めにする。作業は29日までに完了させるという。

 浸水被害を受けた家屋の消毒依頼は市内で508件あり、寺尾地区を除き29日までに終了する見込み。