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【衆院選】激戦を振り返る(上)意外だった新潟4区の大差決着

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【衆院選】
激戦を振り返る(上)意外だった新潟4区の大差決着

 22日投開票された衆院選で、15人が立候補した県内の6選挙区では野党候補が4勝、自民党候補が2勝となり、自民が大勝した全国的な状況とは異なる結果となった。いずれも激戦となった各選挙区で与野党の各陣営がいかに戦ったのか。担当記者が座談会形式で振り返り、検証する。(敬称略)

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 --勝敗を分けたポイントは

 A「野党共闘が最大の要因。中でも共産党が奮闘していた。新潟1区で当選した立憲民主党の西村智奈美(50)の陣営幹部の話だと、電話作戦を展開したら『もう共産党から電話があった』という返事がたくさんあったそうだ。4敗の自民候補は、共産党に負けたといっていいね」

 B「4区で当選した民進党系無所属の菊田真紀子(47)は連合新潟や共産、立正佼成会、市民団体など幅広い支援を受けた。落選した自民の金子恵美(39)が展開した組織戦には限界があった」

 C「共産候補が立った2区で、民進系無所属の鷲尾英一郎(40)が勝ったのは個人の人気も要因。前回選の選挙区で102票差で負けた悔しさをバネに精力的に地元で活動し、有権者の心をつかんだ。選挙区で敗れた自民の細田健一(53)は自公政権の成果を強調するばかりで、個人の魅力が浸透しなかった」

 --6区で民進系無所属の梅谷守(43)が健闘した

 D「落選したものの、前回選の2万票差を約2200票差に縮めた。共産の支援を受けたのが大きい。陣営のある幹部は『民進が事実上の解党をせず、民進から出馬していれば比例で復活していたのに』と残念がっていた」

 --意外だった選挙区は

 B「4区だな。金子は比例で復活できるとみていたが、思った以上に差が開いて落選した。菊田と3度目の対決となった金子は『今回こそ決着をつける』と息巻いていたが、決着をつけられたのは金子の方だった」

 A「やはり4区。金子の人気がいま一つと聞いてはいたが、大差の結果には驚いた。3区は黒岩宇洋(51)に勢いを感じていたが、まさか50票差で決着がつくとは…。比例で復活した自民の斎藤洋明(40)が選挙最終日に集会で『これからの声掛けが勝負を決める』と必死に呼び掛けていたが、その通りになった」

 C「5区は知名度で圧倒的に勝る自民の元知事、泉田裕彦(55)の圧勝と思ったが、無所属で元魚沼市長の大平悦子(61)の追い上げぶりには驚いた」

 --開票時の様子で印象に残ったことは

 D「選挙区の当落を待たずに1区の西村が早々と比例での当選を確保し、本人が驚いていたのが新鮮だった。立憲の勢いを感じた」

 A「5区では民放が当選確実を早々と報じ、泉田も午後8時20分に支援者が待つ会場に入った。そこからが長く、泉田から『どんな質問をするの』と聞かれ、不思議なひとときだった。台風の影響で紙面の締め切り時間が早まったから、早く万歳をしてほしかった」