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菱垣廻船をレゴで復元 天保山まつりで披露へ 大阪

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菱垣廻船をレゴで復元 天保山まつりで披露へ 大阪

 江戸時代に大坂から江戸へ酒や木綿などの物資を運んだ貨物船「菱垣廻船(ひがきかいせん)」をレゴ・ブロックで復元するプロジェクトが進められている。約1万個のブロックを使って30分の1スケール(長さ約95センチ、幅約25センチ、高さ約90センチ)で再現するもので、29日に大阪市港区の築港・天保山エリアで開催される大阪港開港150年祭「第10回天保山まつり」で披露する予定だ。

 プロジェクトは、地元企業や地域団体でつくる一般社団法人「港まちづくり協議会大阪」と、「レゴランド・ディスカバリー・センター大阪」(いずれも同区)が中心となった。大阪市制100周年記念事業として菱垣廻船「浪華丸」が実物大で復元された際に製作された、3分の1に縮尺された試作船体が同まつりに登場した経緯もあり、「伝統的な和船の技法を後世に伝え、地域の魅力を発信する天保山まつりを盛り上げよう」と今年8月末から製作が始まった。

 復元を手がけているのは、トップレベルのレゴ職人「マスター・モデル・ビルダー」のなかやまかんなさん(28)。レゴランド・ディスカバリー・センター大阪内の工房で、浪華丸を復元した際の詳細な資料を参考に、1日8時間以上ブロックを組み立てる作業に取り組んでいる。

 伝馬船(小型の和船)や積み荷なども搭載する予定で、船内の部屋では船員たちが食事するなど、細部にわたって当時の様子を再現しようとこだわっている。「船体部の曲線を四角いレゴでどうやって表現するのかが難しい。子供たちにも近くで見てもらいたいので、しっかりと作り込みたい」となかやまさんは意気込んでいる。

 また、海風を受ける帆の部分は、小学生6人によるクリエイティブ・クルーが手伝って作業を進めており、イベント当日に取り付けて完成させるという。

 筋原章博区長は「子供たちに親しまれているレゴ・ブロックを通じて、船舶や海運について多様な世代に興味を持ってもらえれば」と期待を寄せている。

 天保山まつりは28日が前夜祭で、29日は午前9時半から午後5時まで開催。入場無料(一部有料)。小雨決行・荒天中止。問い合わせは港まちづくり協議会大阪(電)06・6572・0017。