産経ニュース

上方落語「田辺寄席」800回記念公演、ファン150人が熱演堪能

地方 地方

記事詳細

更新


上方落語「田辺寄席」800回記念公演、ファン150人が熱演堪能

 43年の歴史を誇る上方落語の地域寄席「田辺寄席」の800回記念公演が21日、大阪市阿倍野区の桃ケ池公園市民活動センターで開かれた。桂福団治さんらによる口上や鏡開きもあり、満席の約150人のファンが、熱演に酔いしれた。

 昭和49年に始まった田辺寄席は手弁当の世話人会が運営し、毎月開催。住民が育ててきた落語会として知られ、出演者も故桂米朝さんをはじめ、のべ4500人にのぼる。ここ数年は会員の高齢化などで会員数が減少し、記念公演の開催も一時は危ぶまれたが、原点回帰を掲げた体制の見直しと、支援への訴えを広く発信し、開催にこぎつけた。

 口上ではそうした事情を踏まえ、関西演芸協会会長でもある桂福団治さんが、「地域寄席にとって800回という数字は、最高の勲章。皆さんの力で千回、何千回と続いてほしい」と感謝すれば、笑福亭鶴志さんが「ピンチの連続で、800回。800は『嘘八百』に通じる」と混ぜっ返すなど終始笑いに包まれた。

 田辺寄席を応援する会を立ち上げた松原市の望月育郎さん(73)は、「舞台と客席の近さが田辺寄席の最大の魅力。手作りならではの温かい雰囲気を守っていってほしい」と話していた。