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交通違反不服の申し立て 免許更新時、文書交付せず 群馬県警 

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交通違反不服の申し立て 免許更新時、文書交付せず 群馬県警 

 県警運転免許課は19日、「ゴールド免許証」の優良運転者を除く県内全てのドライバーが免許更新する際に、自身の交通違反への処分取り消しの訴えや不服申し立てができることを通知するため、法律で義務づけられている文書の交付を少なくとも1年間にわたり約1万8千件実施していなかったことを明らかにした。

 12年前の法律の改正で交付が義務づけられるようになったが、引き継ぎが十分に行われていなかったのが原因という。同課は「対象者に深くおわび申し上げる」と謝罪した。

 未交付が発覚したのは、同課と県内11の警察署。富岡署では全ての対象者に交付されていなかった。県警は19日から文書の郵送を開始するなど対応に追われている。

 実際の交付作業は各地域の交通安全協会に委託されていたため、「交付すること自体が十分に認識されていなかった」(同課)という。今後は、県内各署や安全協会への指導を徹底するとしている。

 行政不服審査法と行政事件訴訟法により、ドライバーは自身の交通違反への処分に不服がある場合は県公安委員会に審査請求するか、県を提訴することができる。平成17年の法改正で、それを県警が通知する文書を交付することが義務づけられるようになった。

 昨年の交付対象者は約13万人で、県公安委員会には9件の審査請求があった。今年9月20日に審査請求をしようとした人からの問い合わせで未交付が相次いでいたことが発覚。文書記録などが存在しないため、現段階では、同日からさかのぼって1年間の未交付件数しかわからないという。