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【衆院選】群馬県内投票所の87%が終了時間繰り上げ 選管努力実らず

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【衆院選】
群馬県内投票所の87%が終了時間繰り上げ 選管努力実らず

 22日投開票の衆院選で、公職選挙法で「午後8時まで」と定められた投票終了時間を繰り上げる投票所が県内で87・4%に上ることが、県選挙管理委員会のまとめでわかった。繰り上げ率99%だった平成26年の前回選よりは改善したが、同時刻まで行う投票所はわずか12・5%。県選管は「有権者の投票の利便性を高めるため、市町村には検討を促してきたが…」と頭を悩ませている。

 公選法は、特別の事情がある場合に限り、4時間以内で投票時間の繰り上げが可能と定めている。投票所から開票所まで距離がある離島や農村部などを中心に繰り上げされてきたが、期日前投票の浸透などを背景に、平成20年ごろから都市部でも拡大した。

 今回、県内で繰り上げるのは、935の投票所中、818カ所(87・4%)。このうち、午後6時までに終了するのは256カ所(27・3%)で、同7時までが562カ所(60・1%)。前橋市や高崎市、太田市、沼田市、伊勢崎市など都市部でも繰り上げる。

 公選法通りに同8時まで投票を行うのは、12市では館林市のみ。みなかみ町や玉村町、板倉町、明和町などと合わせ計117カ所で、全体の12・5%にとどまる。館林市では、これまで同7時に繰り上げていたが、今年4月の市長選から全投票所で同8時に戻している。

 県選管によると、繰り上げの実施の理由は「夜間に投票に来る人が少ない」「山間部で街灯が少なく、夜間の外出は危険を及ぼす」などで、他県と比べても実施率は高いという。

 総務省によると、昨夏の参院選時は群馬県は90・4%で、鹿児島県の91%に次ぎ全国2番目に高かった。

 選挙権が18歳以上に引き下げられ、全体の有権者数は増えていることから、県選管は「『特別な事情』に当たるのか、市町村には検討を促してきた」といい、投票率が年々低下傾向にある中、「繰り上げをなくすことで、投票しやすい環境を整え浸透させていきたい」と、今後も市町村への呼びかけを続ける。