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来年3月閉校の朝倉・松末小学校、卒業式は思い出の校舎で 豪雨復旧に地域住民ら協力 

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来年3月閉校の朝倉・松末小学校、卒業式は思い出の校舎で 豪雨復旧に地域住民ら協力 

松末小学校の体育館で土砂を取り除く三浦慎一さん(右)ら 松末小学校の体育館で土砂を取り除く三浦慎一さん(右)ら

 九州北部豪雨で被災し、校舎が使えなくなった福岡県朝倉市立松末小学校で、地域の人がボランティアで体育館の復旧作業を続けている。松末小は統合のため来年3月末での閉校が決まっている。住民は「最後の卒業式を思い出の校舎で」との思いを込める。

 松末地区は、7月の豪雨で土砂崩れなど大きな被害を受けた。小学校の音楽室と図書室には大量の流木が突き刺さり、机や楽器は流された。体育館は高さ約2メートルまで土砂が埋め尽くした。全校児童27人は現在、市内の別の小学校グラウンドに建てられたプレハブ校舎で学んでいる。

 復旧作業を担うのは、主に朝倉青年会議所のメンバーだ。小学校の復旧まで手が回らない現状を聞いた建設業、三浦慎一さん(37)が「子供は地域の宝。自分たちの学校から卒業させてあげたい」と決意し、ボランティアを買って出た。

 9月上旬から毎日交代で5~10人が重機で体育館の土砂をかき出し、約2週間かけてようやく終えた。今後、保護者や児童も手伝って館内の汚れを水で落とすなど清掃する。作業は10月中に完了する予定だ。

 閉校で地区からは小学校がなくなる。最後の卒業生は6人。三浦さんは「地域の人にとっても長年親しんできた小学校。式に間に合うように全力を尽くしたい」と語った。